22 身帯並御加増分地被召出類 しんたいならびにごかぞうぶんちめしいださるのるい

藩庁文書


【藩士の由緒・所務等】

 盛岡市中央公民館所蔵、南部家旧蔵文書 五冊 
                 (盛中30・4一1?7)
 
【史料の概要】

 同館目録では『身帯』四冊、寛永二十年│宝暦二年(盛中30・3一1)及び「人事書留」六十五冊(盛中30・4一1?7)の内。基本的には家老席日録「雑書」からの抜書を中心にしているようであるが、諸家日誌なども参照している。新規召抱加増などに関する人事録。辞令のままを記載している。宝暦三年以降については安永九年まで「身帯分地 家督並御加増被召出類」として四冊、その後は安永一〇年│寛政五年を「知行身帯被召出・家督継目」三冊、寛政六年│文政十年を「身帯被召出」で一冊、文政十一年│天保五年は「身帯被召出・分地組 付御免」で二冊、天保六年分は「身帯被召出」一冊、天保六・七年分は「身帯被召出並御加増」一冊と連続している。

【史料批判・雑感】

現在、「雑書」に索引がないため、充分な活用が出来ない状況の中にあって、本書は人 事に関する単なる抄本以上の意義を有する記録といえよう。『人事書留』として括られているものにはその他「御役被仰付」「組付御免」「出奔・永御暇」「差上物・被下物」「名字拝領之部」「御医師へ被仰渡」「諸士恩賞之類」「家督御継目並御養子」「苗字帯刀御免・諸職人願」「身帯召上」などがある。


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