荒木田　あらきだ

荒木田茂助家

明治元年支配帳に荒木田茂助家がある。『参考諸家系図』によれば、荒木田左内の三男市右衛門定春【系図参照】を祖と伝えている 。定春は明暦元年鷹師に召出され二駄片馬二人扶持を食み、のち平士に取立られ正徳三年死去した。その子市右衛門暄定は同五年に相続し、川普請役、三戸蔵奉行を勤め元文五年死去した。その跡を継いだ刈屋四郎兵衛親盈の弟市右衛門定親は明和八年死去し、その家督を弥右衛門が相続し享和四年死去した。その跡を本堂弓左衛門の弟武右衛門が相続、山奉行を勤め文政六年死去した。その跡を茂助が相続した。茂助は勘定所勝手方となり、国益用懸を勤めた。戯叟ともいい俳階を能くした。明治二年に隠居し同二十年死去した。茂助の二男政次郎保定は慶応四年戊辰戦争鹿角口の戦いに出陣し、秋田領扇田村で戦死した。享年三十歳。茂助の跡を良治定之、源五郎、他次郎と継ぎ、当主定世氏は盛岡市に在住する。歴代の墓地は盛岡市大慈寺町の久昌寺にある。 　諸士リスト（あ行） 盛岡藩士の家系メインリスト